PVA製法
PVA製法とは、結合材にポリビニルアルコール(PVA)という軟質樹脂を使用し、150℃~300℃位で焼成して砥石を作る方法である。
PVAを結合材とするため、レジノイド砥石よりも優れた弾性を持たせることができる。
PVA製法の砥石は、砥石自体の目詰まりや目つぶれ、被加工物のスクラッチやチッピングなどの発生を抑え、仕上り面粗度を向上させ、レベルの高い光沢を実現することができる。当社で取り扱っているPVA砥石は2種類があり、平坦度と研削性に優れたNKB砥石と、光沢とラッピングに優れたNKS砥石を取り揃えている。
砥石 | 1A GC1000 N NKS 253mm×50mm×127.0mm |
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ワーク | ベゼル(高級腕時計ケース) |
研磨機 | ラップ盤 |
作業工程 | 平面及び球面の平坦加工と寸法精度出し、及び光沢仕上げ |
用途
- 時計バンド・時計ケース・メガネフレーム
- 貴金属・装飾品
- コンピューター用磁気ディスク・コピーロール
- 建材・石材・装飾プレート
特徴
従来のハンド研磨やベルト研磨、ペーパー研磨の作業を削減し、すぐれた仕上がり面が得られ、加工時間を短縮します。また円筒研削、平面研削、センターレス研削、ラップ仕上げ研磨など幅広い場面での機械研磨に対応し、量産加工も可能です。
適合鋼材
ステンレス・アルミ・銅・チタン・ガラス・石材・ゴム・樹脂・その他の目詰りを生じ易い軟質難削材など